日蓮宗の祈祷(きとう)とは


本来我々は御本佛の導きの中にあります。しかし、様々な理由(自らの生活態度・想念・周囲からの想念・法罪・方災・神仏に対する不敬・先祖に対する不敬・地所に対する不敬などなど・・・)により、本来あるべきはずの尊い導きが絶たれ、絶たれるだけではなく負のスパイラルへと迷い込ませようとする働きがでてくるのです。

導きの中で努力をするのと、悪因縁の中で努力をするのとでは自ずと結果は変わってきます。ならば悪因縁を消し、御本佛の導きの中でより良い時間を過ごしたいものです。しかし、悪因縁というと何かそのものが悪しきもののように感じますが、悪因縁になりたくてなるものはないのです。悪因縁となったものも苦しく辛いのです。

日蓮宗の祈祷は法華経守護の諸天善神の御加護を頂き悪因縁自体を苦しみから救い得脱(とくだつ)させ、皆様に本来あるべき御本佛の導きに気付いて頂き、三世の中の人生を意義深いものとして頂くためのものです。目の前の欲望を叶えることが、本来の祈祷ではありません。

今、自分の願っていることが人生全体で見た時に本当に最適なものなのかは我々には分かりません。魔障(ましょう)を取り除き、御本佛に最適な道を示して頂くことが、我々の目指している祈祷です。その中で精一杯生きることにより、人生が変わります。

しかし24時間祈祷をしている訳にはいきませんので、やはり最終的に一番大切なのは普段からお題目を信じ唱え御本佛の導きを願うと共に、お題目を元とした生活をおくる事です。

お題目による生活とは、自らが反省すべき点はしっかりと反省(懺悔)し、目に見えるもの見えないものを問わず周囲の恩を知り、感謝し敬い、出来る限り慈悲の心を持ち続ける努力をすることです。この心掛けがなければ、一時は祈祷により効力が現れても同じことの繰り返しになってしまいます。

悪因縁・魔障を取り除き、御本佛の導きの中で人生を歩まれたい方は是非ご来寺下さい。一緒に悩み・考え・祈りましょう。




月例祈祷会


開運祈祷会: 毎月8日 午前11時、毎月29日 午前11時・午後2時

 参拝者に各月の開運祈祷を行い、来る月の運勢の説明を致します。


慈母観世音菩薩例祭: 毎月18日(午後1時)

 慈母観世音菩薩とは、子供を抱いていらっしゃるお姿の観音様で、母が子を慈しむが如く、我々を大いなる慈悲の心で守り、お導き下さります。

 慈母観世音菩薩の慈悲力を頂き、ご祈祷・ご供養致します。


月参りの皆様には、毎月の御守護を頂く「倶生霊神守護札」を授与しております。
個人的なご供養・ご祈祷・各種相談・方位鑑定等は予約制にて行っております。



祈祷の種類


地鎮祭

家を建てる前の更地の状態で、地所に祭壇を設け御本佛・天地の神に了解を頂き、地所に纏わる一切の霊魂・想念・厄神などを得脱させ十方を清浄にし、これから始まる建築が魔障なく進み良き家が建ち、居住の面々が幸福に暮らせるようにと祈りを捧げます。


家祈祷

新築時に行う家祈祷は、家が立ち上がった事を御本佛・天地の神に感謝を捧げると同時に、家を建てるために使用している木材等にも感謝を捧げます。また、家に纏わる一切の想念を除去し、建築にあたり犯した方災、家相上犯してしまっている方災を解除し、一家の家内安全・家運隆昌を祈ります。

新築時以外でも、中古物件などの場合は上記以外に前居住者の想念や背負っていた目に見えぬものを除去する事も大切な祈りです。

定期的に家に溜まった魔障を除去したり、方除けする家祈祷もあります。

また、永年住んでいた家を取り壊す時にも感謝と気抜きの家祈祷を行います。


車両祈祷

車を購入した時に、これからの交通安全を祈祷します。事故を起こした時は、ほとんどの方が魔が差した思いをしている事でしょう。魔障なく日々の運転を行えるようにお祈り致します。


方除け

どうしても転勤などで凶方に動かなければいけない時や、家相が悪い時など、その方位を司る神仏に祈りを捧げ方災を解除します。


五壇祈祷(ごだんきとう)

目に見えぬ、死霊・生霊・野孤・厄神・呪詛・色情因縁など我々を負のスパイラルへと誘おうとする因縁を調べ、得脱させる祈祷法です。


施餓鬼供養(せがきくよう)

施餓鬼供養というとお盆の時にするものと思われがちですが、死霊を得脱させるにはこれほど有効な供養法はありません。霊魂の中には様々な理由により直接的に普通のご供養を受け取れない方々がいます。施餓鬼供養はそのような霊魂に対しても有効な供養法です。


厄除け祈祷

一般的に厄年は一生に一度か二度と思われている方が多いのですが、厄には色々な厄があります。不運続きで後から調べてみたら実は厄年だったということが少なくありません。善星皆来(ぜんせいかいらい)・悪星退散(あくせいたいさん)をお祈り致します。


宮参り・七五三祈祷

宮参り・七五三参りは氏神(産土神)様に詣でることが一般的で大切な事ですが、御本佛に対し子を授けて下さった事に対する感謝と、生まれてきた幼い子の成長と御本佛の導きの中でこれからの人道精進を祈る為、お寺でも行います。


虫封じ

幼い子供の必要以上の異常な夜泣きなどを封じるご祈祷です。(普通にぐずったり夜泣きをするのは当たり前なので当てはまりません)


諸祈願

家内安全・身体健全・発育増進・学徳増進・商売繁盛・事業繁栄・安産祈願・合格祈願・心願成就など